花王株式会社 ビューティリサーチ&クリエーションセンター(以下花王BRCC)は、夏を過ごした直後の男女に日やけの意識調査※1を行ったところ、“うっかり日やけ”をしてしまった方の8割が日やけ止めを塗り忘れていたことがわかりました※2。さらに”過去の日やけ体験”について尋ねたところ、さまざまな後悔が約9割の方にあることが判明(図1)。「真夏以外は日やけ止めを塗らなくてもいいと軽く考えてきて、30代後半で腕にシミが増え始めた」「若い頃からこれといった日やけ対策もせずきたせいで、60代の今頃になって腕や手の甲のシミに悩んでいる」など、過去の日やけ対策不足を悔やむ声が身体について聞かれました。また79.5%が、“あの頃、日やけ止めをちゃんと塗っていれば良かった”と過去を悔やんでいることが明らかに(図2)。日ごろから身体に対しても紫外線対策をきちんとすることが大事です。そこで、化粧品にかかわるトレンドリサーチ、美容情報・技術開発を担う花王BRCCから身体への日やけ止めの塗り方をご紹介します。
【図1】
【図2】
※1花王BRCC調査:2022年9月WEB調査 10-70代 男女n=245全ての結果は小数点第二位を四捨五入しています
※2 ”うっかり日やけ“ 8割以上が日やけ止めの塗り忘れ!首の後ろや耳も忘れずに “プロの塗り方”をご紹介(2023年3月)https://www.kao.com/jp/corporate/news/products/2023/20230316-001/
- ボディの日やけ止め 塗り方テクニック
<3つの基本>
① タイミングと範囲:服を着る前に&露出部より広めに
日やけ止めを塗るタイミングは、服を着る前が理想です。その日に着る服を想定して、肌の露出する部分だけでなく、服と肌の境界線よりも広い範囲に塗りましょう。
② 肌への置き方:両手の平ですりあわせてから塗らない
日やけ止めを手の平に広げてから塗ると、ムラになってしまう可能性があります。日やけ止めは、容器から直接、または指でとってから肌に置きます。
③ 日やけ止めをムラなく塗る方法:らせん&一方向塗り
日やけを防ぐためには、日やけ止めの塗りムラや塗り残しの無いように塗布することが大切です。その方法として、くるくるとらせんを描くように塗ったあと、手の平全体を肌に密着させながら一方向にのばす塗り方をおすすめします。花王BRCCでは、日やけ止めを“らせん塗り”と“一方向塗り”を組み合わせることで、肌にムラなく塗布できることを、花王独自の解析方法※3 (以降UVカメラと表記)を使って確認しています※4(図3)。
【図3】 日やけ止めをムラなく塗る方法
※3紫外線分光画像計測技術
※4 マスク着用時の日やけ止めによる効果的な紫外線対策(2021年6月)
<部位別テクニック>
■首の前・デコルテ
<過去の日やけの後悔>エピソード
- 中学生の時に海に行き、首の日やけをしすぎた。冬になっても肌の色が戻らず後悔。(18才男性)
- 若い頃からショートカットで、首が日やけしている。シミも出てきた。(51才女性)
顔には入念に日やけ止めを塗る一方、首にはしっかりと塗られていないこともあります。部分的に日やけをしてしまう可能性があり、顔と首で肌の色の違いが目立つ原因にもなります。ここでは、首の前とデコルテに日やけ止めを塗るテクニックをご紹介します。
首の前とデコルテに適量の日やけ止めをそれぞれ3点に置きます。首を傾け、手の平で身体の外側から中央に向かって縦にらせん塗りで広げてから、同じく身体の外側から中央に向かって横に一方向塗りでのばします。
なお、首の後ろへの塗り方については以下でご紹介しています。
<首の後ろ・耳への塗り方テクニック>
■腕
<過去の日やけの後悔>エピソード
- 車の運転で日にあたり続け、片側の腕にだけシミが多い。元来、肌の色が明るいため過信してきてしまった。(60才女性)
- 大学生の時のプール監視員のバイトで、紫外線対策をしていなかった。40代になってから腕や首にシミが出来て後悔。(45才男性)
日やけからの腕のシミに関する後悔の声は40代以降の男女から挙げられました。ここでは、腕へのおすすめの日やけ止めの塗り方をご紹介します。
腕への塗り方のポイントは、手首から肘まで、肘から肩までと意識的に分けて塗ることです。また、肘はしわが深いため、軽く曲げてしわの部分を開くようにしてくるくるとなじませます。
■手の甲
<過去の日やけの後悔>エピソード
- 子供が小さい頃、公園に帽子以外の日やけ対策をしないで出かけていた。そのせいで、頬と腕や手の甲のシミが増えてきたと後悔。(55才女性)
- 最近、手の甲が知らない間に日やけしている事に気が付いた。今まで浴びてきた紫外線が原因だと思う。(49才男性)
【図4】 UVカメラで塗布状態を確認
日やけ止めを塗ること自体を忘れがちなのが、手の甲です。50代一般女性に普段通りに日やけ止めを手に塗布してもらいUVカメラを使って撮影したところ、関節や手の甲全体に塗りムラや塗り残しがみられました(図4)。ハンドクリームを塗るように手の甲を重ねて擦り合わせる“すりすり塗り”は、手の甲のムラやけの原因にもなります。
手の甲に直線状に日やけ止めをのせて、手首から指先までくるくると円を描きながら広げます。次に、指先から手首まで一方になじませます。指の間や側面も忘れずに丁寧に塗布しましょう。
今回は、日常生活でも取り入れやすい身体への日やけ止め塗布テクニックをご紹介しました。外出前には、顔だけでなく身体へも意識的に日やけ止めを塗る習慣を取り入れましょう。また日やけを防ぐためには、“日やけ止めの塗り直し”も重要です。肌と洋服とのこすれや汗などで取れてしまうこともあるため、外出先での塗り直しには、ミストタイプやスプレータイプの日やけ止めが便利です。先々で後悔しないためにも、身体への紫外線対策を今から取り組むことをおすすめします。
<ボディへの紫外線対策におすすめの商品>
■アリィー クロノビューティ ジェルUV EX
デコルテ・うなじまで 全身ツヤ肌仕上げ
みずみずしいジェルが素肌にすーっとのびて均一に密着!
うるおってベタつかずキレイがつづく汗・水こすれに強いUVジェル。
■カネボウ チアリング ミストUV
透明でまるで水のようなミストが、手でなじませるだけで瞬時に均一にのび広がりジェル膜に変化。からだ、顔、髪や頭皮など全身に使え、スリムサイズでいつでも、どこでも、シュッとひと吹き。
■アルブラン ミストシャワーUV
涼やかな付け心地のミストで、シュッと手軽に瞬間UV対策。
強烈な紫外線をしっかり防ぎながら、保湿成分を含んだオイルジェル のミストがベールとなって、なめらかに肌を包み込み、揺らめくような透明感*のある仕上がりに。
*オイルジェルの光の反射による(2023年4月8日(土)数量限定発売)
【紫外線対策のポイントはこちら】
今回ご紹介した日やけ止めの「らせん&一方向塗り」については、ビューティコミュニティサイト「Kao Beauty Brands プレイパーク」の中でも、モテクリエイターのゆうこすさんとBRCCのビューティセラピストがご紹介しています。 https://webmember.kao-kirei.com/jp/kbbplaypark/recipe/yukos-003/